コラム

日本らしさが凝縮された街!?外国人観光客に高い人気を誇る「新宿」の魅力とは?

2016.04.08

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外国人観光客が多く訪れる人気観光スポットの一つである新宿。買い物客にも人気とはいえ、なぜ新宿にこれほど多くの観光客が集まるのでしょう?ここでは外国人観光客を捉えて離さない、新宿という街の魅力について考えてみます。



ミシュランにも紹介されている街

日本にやって来る外国人観光客にとって、東京は必ず立ち寄る一大観光都市です。東京の中でも浅草や秋葉原、月島と並ぶ勢いで高い人気を誇っている街が、実は「新宿」。ここ数年、外国人観光客の中で新宿人気はどんどん高まっており、今や東京の定番観光ルートの一つに組み込まれているほどなのです。

特に歌舞伎町・ゴールデン街のあたりは、フランスの有名ガイドブック「ミシュラン」にも紹介されています。他にも海外のガイドブックを見ると、「東京的」「日本らしい街」といった表現で紹介されているようです。

近代的なビル群とネオンが光る街並、深夜まで眠らない活気のある雰囲気が、海外から見た「日本の都市」というイメージ通りなのかもしれませんね。あまりの人気と外国人客の多さを受けて、新宿ゴールデン街では公式ポータルサイトを立ち上げています。このサイトを通じて“一見さんでも入りやすい街”をコンセプトに、さらなる集客アップを見込んでいるのです。

「混沌とした街のディープな魅力」が人気の理由

日本人にとっても、底が知れないような多彩な面を持つ街・新宿。東口には家電量販店やファッションビルが軒を連ね、多くの外国人買い物客を引き寄せている一方、反対の西口はオフィスビルや都庁が建ち並ぶ整然とした都市の風情があります。

南口は代々木にほど近いため落ち着いた雰囲気。高島屋タイムズスクエアやサザンテラスなどは散策にもぴったりの環境になっているため、ゆったりと歩く家族連れ外国人客が多いのも特徴です。

また、夜になると新宿の町は刺激的なエンターテイメントタウンに変貌します。大型ビジョンやネオンのきらめく夜の街は、国籍を問わず誰をも魅了する不夜城となるのです。

ロボットレストランや中国人観光客御用達の中華レストラン、世界から注目を浴びるラーメン店の数々など、食に関しても多くのニーズを満たす多様性を持っているのが新宿の強みだと言えるでしょう。

さまざまなカルチャーが混在し、ほんの数分歩くだけで雰囲気の異なるエリアが密集しているのも、新宿という街の特徴です。日本有数の繁華街でありながら、多くの映画・小説・芝居の舞台ともなっている新宿は、文化的な面からも非常に重要なスポットです。日本の文化史を紐解く上で、欠かせない場所であるとも言えるのではないでしょうか。

トレンドとレトロが入り混じり、独特のカオスを生み出している新宿という街は、日本人が思う以上に日本らしさを凝縮した観光地なのかもしれません。近代的かつ文明的でありながら、庶民的で人情が感じられるという不思議な魅力が、多くの外国人を捕らえて離さないのです。