コラム

外国人観光客に日本の「ラブホ」が人気!?その理由とは一体・・・

2016.07.20

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日本では、ちょっとマイナスなイメージの強い宿泊施設である、ラブホテル。繁華街には必ずといっていいほどラブホテルが建っており、派手な外装やきらめくネオンで客の呼び込みを行っています。

価格設定は他のホテルや旅館と比べるとはるかに安く、短時間での利用も可能とあって、実は使い勝手のいい業務形態となっているのも事実です。多くのラブホテルでは、内装や設備の充実に力を入れており、幅広い利用者に受け入れられるよう、常に努力を続けていると言ってもいいのではないでしょうか。

そんなラブホテルが、今宿泊のための施設として人気です。ラブホテルを好んで利用する外国人観光客が多くなってきている、という驚きの事実をご紹介します。




ラブホテルに泊まる旅行者たち

近年、日本にやってくる外国人旅行者の数は急激な右肩上がりとなっています。

その内訳を見ると、これまでは外国人観光客の多くは団体旅行者でした。特に中国や韓国など、アジア系の国からやってくる観光客たちは、買い物をメインに楽しむために訪日する傾向がありました。ショッピングスポットや観光スポットを効率良く回るために、ツアーを利用する人が多かったのです。

しかしここ最近は、個人旅行者の入国者数が非常に増えてきています。日本に2回以上来たことがある人が多く、よりディープな日本を楽しむために自分でプランを立てて訪日するようになってきたのです。

外国人の個人旅行者たちは、お金の使い方にメリハリがあります。本当に質の高いサービスを受けたいときや、優先度の高いアクティビティを楽しむためにはお金をかけることもありますが、基本的には「お金を上手に使って上手に楽しむ」というスタイルです。

多くの外国人個人旅行者たちは、食事面では回転寿司やラーメンを楽しみ、買い物においては100円均一ショップやディスカウントショップでの掘り出し物探しを楽しみます。電車やバスといった公共の交通機関を好んで利用し、あまりお金をかけずに、「普通の日本の暮らし」を体験したいと望んでいるのです。

そんなニーズの中で、外国人観光客たちが宿泊先にラブホテルを選ぶことはとても自然なことだと言えます。

ラブホテルは駅や繁華街から近い立地にあることが多く、部屋の内容と料金を自分の目で選ぶことが可能です。ラブホテルはさまざまな趣向がこらされているため、アミューズメントパークのような楽しさもあるようです。

海外の人々にとっては、日本人が持っているようなラブホテルに対する概念はありません。個性的でユニークな宿泊施設として、むしろ好意的に見られていることが多いのです。

人気のラブホテルには海外からの予約も

いまや、ラブホテルも予約ができる時代です。観光客にとって利用しやすいラブホテルは、ネットなどで情報が共有され、リピーターや多くの外国人客を呼び込みます。

外国人観光客の多くが、来日中もインターネットで家族や友人と頻繁にコミュニケーションを取ります。泊まっているホテルの様子や魅力を詳細に共有し、そこから「自分も泊まってみたい」と紹介してもらうケースが非常に多いのです。

つまり、一度「外国人観光客にとって使いやすい」と評価されたラブホテルは、そこから口コミが波及していき、大きな宣伝効果を得ることができるというわけなのです。

ネット上で「良い」と口コミされたホテルには、ラブホテルであろうとビジネスホテルであろうと、利用を希望する人が多く訪れます。日本のラブホテルはカラオケやテレビゲーム、個性的な照明設備など外国人受けする要素が多いので、一般的な宿泊施設より多くの支持を受けているとも考えられます。

今後も、日本のラブホテルを愛用する外国人観光客は増えていくことが予想されます。