ビジネスホテルなどでお馴染みの、客室備え付けの冷蔵庫。
宿泊施設の客室にある冷蔵庫に入っている飲み物は高い、というイメージが世間一般では根強くあります。
コンビニやスーパーであれば一本160円前後のペットボトル飲料が、倍近い値段になっていることも珍しくありません。
その値段、高くありませんか?
同じ商品であるのに、ホテルや旅館で買うというだけで非常に高価になってしまうため、これを敬遠してわざわざ宿泊前に飲み物などを買い込んでくる利用者も少なくないのです。
宿泊施設側としては、冷蔵庫が空っぽなままよりは見栄えが良い、または少しでも売り上げにつなげるための努力、といった要因があるかもしれません。
しかし、これは多くの利用者が適正価格ではないと感じているサービスであり、よほどの理由がない限り、客室内の冷蔵庫の飲み物は買わない、という人が多いのも事実です。
いつ誰が買うかもわからないのに、宿泊施設側は冷蔵庫の飲み物をストックしています。
飲み物を購入する利用者は、値段に不満を感じつつも、やむを得ない事情で高価なペットボトル飲料を購入します。
実際のところ、双方にあまりメリットのないサービスだといっても過言ではないかもしれません。
「自動販売機を設置する」という選択
全ての客室の冷蔵庫に市販のペットボトル飲料を入れておくよりも、廊下などの共有スペースに自動販売機を置いたり、フロントなどで購入できる形を取ったほうが効率的です。
自動販売機なら少ないスペースで多くの飲み物をストックできる上、管理もしやすく、利用者からも利用しやすいというメリットがあります。
リースの販売機なら季節や売り上げ状況に応じたストックを管理してくれるので、無駄な在庫を抱える恐れもありません。
リース代がかかると思うかもしれませんが、客室の一室一室に飲み物を入れる手間を思えば、人件費やコストの削減につながるのです。
また、価格についても上乗せする必要がなくなるので、コンビニやスーパーと同程度の価格で提供しやすくなります。
利用者にとっても納得ずくで購入しやすくなるので、客室の冷蔵庫よりも売り上げが見込めるのではないでしょうか。
利用者の動向や飲み物の売り上げ状況によっては、飲み物を販売すること自体が不要となるかもしれません。