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長崎県が中国と共に長崎県の新たな魅力を発信するシンポジウムを東京で開催!

2016.10.11

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長崎県は、中国の交流史にスポットを当てることによって本県の魅力を浮かび上がらせることを目的としたシンポジウムを10月23日(日)に江戸東京博物館で開催します。

今回のシンポジウム開催は、長崎県では初めての取り組み。テーマを「アジアをつなぐ長崎ロード~日中の絆を深めた人々~」とし、新たな魅力を発掘し、情報発信することで、中国から長崎県への観光客流入拡大にも繋げることをねらいとしています。



在日華僑華人と連携したプログラムも

17世紀からの日本の鎖国時代に海外との唯一の貿易の窓口であった長崎は、中国など諸外国との交易で栄え、中国人の居留地であった唐人屋敷は、長崎に多くの影響を与えました。国の重要文化財に指定されている眼鏡橋は長崎の唐寺「興福寺」の二代目住職「黙子如定」によって架設された日中を繋ぐ「架け橋」のシンボルであり、現在は人々の生活に欠かせない存在となっています。この他、長崎には現在も、長崎くんちの龍踊(じゃおどり)、ランタンフェスティバル、ちゃんぽん・皿うどんなど、日常生活の中に中国文化の影響が強く残されています

Megane_Bridge
眼鏡橋

さらに、1971(昭和46)年の国交正常化以来、長崎県では全国に先駆けて中国との交流を進め、現在も積極的に友好関係を構築しています。

今回の開催にあたっては、在日の華僑華人の方々と連携し、長崎の新たな魅力を発掘し、情報発信することで、国内外(中国)から長崎県への観光客流入拡大を目指すとのことです。

<第1部>
基調講演
■テーマ: アジア・太平洋海域 世界の中の長崎と九州
■講師: 濱下 武志(はました たけし)氏 【東京大学名誉教授】
濱下 武志(はました たけし)
静岡市出身。東京大学名誉教授、香港大学人文社会科学研究所名誉研究員、広州中山大学アジア太平洋学院長
などを歴任。経済活動を中心とする東アジア研究により、従来の西欧中心の世界史認識を大きく塗り替えた。著書に、『近代中国の国際的契機―朝貢貿易システムと近代アジア』(アジア太平洋賞・大賞)、『華僑・華人と中華網』ほか。

講演①
■テーマ: 土着化した長崎の華僑文化~多文化共生による観光政策と地域活性化~
■講師: 王 維(おう い)氏 【長崎大学教授】
王 維(おう い)
中国瀋陽市出身。幼い頃から中国琵琶を習い、プロの琵琶奏者として活動。文化人類学と民族音楽学分野それぞれで博士学位を取得。香川大学の教授を経て、2014年10月より長崎大学多文化社会学部教授。海外中国系移民社会
および中国文化、日中民族音楽の研究に取り組み、著書に『日本社会における伝統の再編とエスニシティ』ほか。

講演②
■テーマ: 全体知の中での長崎県の立ち位置~17世紀オランダからの視界の連載を続けて~
■講師: 寺島 実郎(てらしま じつろう)氏 【日本総合研究所会長】
寺島 実郎(てらしま じつろう)
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン
事務所所、三井物産常務執行役員、三井物産戦略研究所会長等を経て、現在は(一財)日本総合研究所会長、
多摩大学学長。近著に『寺島実郎中東・エネルギー・地政学 全体知への体験的接近』、ほか著書多数。

<第2部>
パネルディスカッション
■テーマ: 『偉人や交流史を通して「日中を繋ぐまち長崎」の新たな魅力を掘り起こす』
■コーディネーター: 朱建榮(しゅ けんえい)氏〔東洋学園大学教授〕
■パネリスト: 小坂 文乃(こさか あやの)氏/陳 東華 (ちん とうか)氏
劉 莉生 (りゅう りせい)氏/廖 赤 陽(りょう せきよう)氏
■内容: 有識者5名によるパネルディスカッション。孫文や鄭成功、隠元禅師など長崎ゆかりの偉
人や、アジア地域における長崎と中国との様々な交流の歴史などについて語っていただき、長崎の新たな魅力を発掘。

【コーディネータープロフィール】朱 建榮(しゅ けんえい)
中国上海市出身。大学で日本文学を専攻。86年に来日し、学習院大学大学院で博士号(政治学)を取得。専門は、
「中国の政治外交史・現代史」、「東アジアの国際関係」。96年以降は東洋学園大学教授を務める。
また2003年以降10年間、日本華人教授会の代表を務めた。著書に『毛沢東の朝鮮戦争–中国が鴨緑江を渡るまで』、『鄧小平は死なず–12億の民はどこへ行くのか』ほか。

 

  • 名称: アジアをつなぐ長崎ロード~日中の絆を深めた人々~(東京)
  • 日時: 2016年10月23日(日)13時00分~17時20分(12時30分開場)
  • 場所: 江戸東京博物館 1階ホール(東京都墨田区横網1-4-1)
  • 主催: 長崎県、長崎県日中親善協議会、華人教授会議
  • 内容: <第1部>講演
    東京大学名誉教授 濱下武志氏、長崎大学教授 王維氏、日本総合研究所会長 寺島実郎氏
    <第2部>パネルディスカッション
    東洋学園大学教授 朱建榮氏をコーディネーターに招き、有識者5名によるパネルディスカッションを 実施。孫文や鄭成功、隠元禅師など長崎ゆかりの偉人や、アジア地域における長崎と中国との様々な交流の歴史などについて語り、長崎の新たな魅力を発掘する。
  • 参加費: 無料・自由席
  • 定員: 400名(先着順)
  • 申し込み方法:
    電話、FAX、WEBのいずれかで申し込みが可能。※申込みがない方はご入場いただけない場合があります。
    お申込み先: TEL:095-895-2087 FAX:095-827-2487(担当:長崎県国際課 前山)
    WEB:https://eap.pref.nagasaki.lg.jp/kv2/sinsei_list_pc.php5?lgcode=42000
    ※申込の際は、氏名(ふりがな)と連絡先(TEL、FAX、Email)を明記。
    申込〆切: 10月22日(土)

 

    【長崎PRコーナー】

  • 開催時間: 12時00分~17時30分
  • 場所: 江戸東京博物 1階ホール前ロビー
  • 内容: 長崎の観光情報、世界遺産関連パネルの展示、長崎アンテナショップの紹介など「長崎の魅力を伝えるコーナー。どなたでもご自由にご覧いただけます。

 

<参考・引用元>
長崎県 プレスリリース(公式サイト):
http://www.pref.nagasaki.jp/press-contents/259497/
長崎県 プレスリリース(PR TIMES):
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000015182.html