日本語は世界の言語の中でも、習得が難しい言語だといわれています。一つの文字だけを使う英語や中国語などと違い、日本語ではひらがな・カタカナ・漢字の三種類の文字を使います。
同じ音でも意味が違ったり、三種類の文字の使い分けがあったりと、海外の人からすると日本語は難しいというイメージがあるのだとか。そんな難しい文字として知られる漢字ですが、海外では大変人気があるというのです。
アメリカでは漢字ブームが定着?
欧米諸国を中心に、海外で日本の漢字はちょっとしたブームになっています。日本のマンガやテレビドラマが海外でも放送されているため、漢字自体を見たことのある外国人は増えています。
読めないし意味はわからないけど、なんとなくカッコいい。そんなイメージで漢字を好意的に受け止めている海外の人々は珍しくありません。マンガに登場するキャラクターが身につけているアイテムに漢字が使われていたりすると、作品のイメージで漢字を覚える人もいるといいます。
特にアメリカでは、ここ数年漢字ブームが到来。漢字がプリントされているTシャツやキャップを好んで身につけたり、体に漢字のタトゥーを入れる人も。例えばアメリカの人気歌手であるジャスティン・ティンバーレイクは、右脇腹に「風土水火」という漢字のタトゥーを入れています。アメリカリーグでプレー歴のある元サッカー・イングランド代表選手のデイヴィッド・ベッカムも、論語の一説を引用したタトゥーを入れていることで有名です。
著名人だけでなく、一般の人の間でも漢字タトゥーを入れるのが人気。中には日本人からすると読み方がわからない「なんちゃって漢字」や、意味がとんでもない物もあり、漢字を知る人からするとびっくりしてしまうようなタトゥーも珍しくないのです。
こんな漢字グッズも登場!ブームはいつまで続くのか
日本旅行に来たからには、日本らしいお土産を。ということで漢字グッズを買い求める外国人観光客がとても多くなっています。特に人気なのが、身につけられるアイテム。ファッションアイテムだけでなく実用品でも、漢字グッズが人気です。
漢字iPodケース
「愛」や「侍」といった漢字一文字が大きくプリントされたiPodケースが登場。持ち運びしやすく実用的で、家族や友人に自慢しやすいのも人気な理由の一つでは。
マウスパッド
日本以上にインターネットが普及している国も多い海外では、パソコン関連グッズもお土産として人気があります。
シール、マグネット
漢字の書かれたシールやマグネットは、ばらまき系お土産として人気。手頃な値段でたくさん買えるので、まとめ買いしていく外国人観光客も多いようです。
こういった漢字アイテムは、流行というよりもはや定番商品として定着しつつあります。日本のアニメやマンガが海外では「クール」と評されているように、漢字もクールなデザインとして、広く受け入れられているのです。
この人気は今後も衰えそうになく、東京オリンピックに向けて、さらに加熱していくと予想されています。