経費削減

それって、有効投資!?バキューム清掃コストの見直しについて

2016.12.12

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ホテルの下水汚泥処理(浄化槽・グリストラップ等)については、定期的なバキューム清掃が欠かせません。多くのホテルでは、バキュームは専門業者に依頼し、年に数度吸引に来てもらうという契約を結んでいるかと思います。ホテルにとって、下水処理が滞ると建物全体の営業に支障をきたす恐れがあり、バキュームにかかるコストは有効投資だとみられがちです。

しかし、「無駄ではない」という思い込みが、コストカットを妨げている可能性もあることを忘れてはいけません。バキューム業者との契約内容と現在の排水量等の使用状況がマッチしているかどうか、定期的な見直しが必要となります。

そのバキューム、本当に必要ですか?

年に数度のものだから、と見逃すことも多いバキュームコストですが、ぜひコストカット項目の一つに挙げておきましょう。例えば、バキュームされた量は費用に見合っているかどうか。実際に一度のバキュームでどれくらいの量が処理されたのか、また一年あたりの頻度は適切であるのか、具体的なデータをもとに確認することをおすすめします。

特に、長年同じ業者にバキュームを依頼し続けているという場合は要注意です。仮に、契約当初は分量が多く、一回あたりの吸引でバキュームカー2台を要していたとします。しかし数年前と現在では宿泊客数や下水処理能力も異なっているため、2台も必要ないかもしれません。実際の現場を確認したら、1台は作業をしていなかった、なんてこともあるかもしれないのです。

業者からしてみれば、「1台ではギリギリかもしれない」という判断から2台を出動させているかもしれませんし、必ずしも悪徳業者とは判断できません。リネン類やアメニティグッズの提供業者と同じく、多くの下請け業者は「足りなかったら困る」という考えで、余裕を持たせた範囲でサービスを提案してくるものだからです。

ホテル側の見極めが大切!

こういったサービスの余白部分を切り詰めるには、契約主であるホテル側が必要量を見極める必要があります。また、処理量を少なくするという方法も有効です。レストラン厨房では皿などについた油脂類を、できるだけ拭き取るなどしてから洗うといった工夫が可能です。

ホテル全体で小さな工夫を意識するだけでも、意外なコストカットへとつながるのです。

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