航空会社が空港の滑走路を利用して離発着できる機会のことを「発着枠」といいます。「スロット」ということもあります。一つの空港に離発着できる回数は限られているため、発着枠は国土交通省によって各航空会社に配分されています。「羽田空港発着枠」というように使います。
日本では羽田・成田・伊丹・関西国際空港の主要4空港が「混雑空港」に指定されており、発着が許可制となっています。中でも都心からアクセスの良い羽田空港は発着能力の限界に達していて、発着枠の競争率が非常に高く、一極に集中しています。
羽田と成田の2空港に関してはインバウンド需要やオリンピック・パラリンピック開催に向けて発着枠数を拡大することになっており、飛行経路の見直しなどの課題に取り組むことが求められています。