ホテルや旅館にとって、駐車場は欠かせない存在です。
宿泊客の乗用車や、送迎者がスムーズ駐車できるよう、駐車場専用の管理要員を雇用しているところが多いかと思います。
駐車場の管理要員を置く理由としては、「安全のため」「円滑な駐車場運営のため」といったものが挙げられるかもしれません。
多くの宿泊施設では、こういった管理要員は下請け業者による派遣という形態を取っているのではないでしょうか。
実はこの契約にかかるコストは、意外と大きなものになります。
長期契約の場合、更新時には特に必要性を見直すこともなく契約更新をしてしまう企業が多く見受けられますが、契約内容やコストについては定期的に見直すことが推奨されます。
また、利用者の目線から、必要性を再検討する必要もあります。
規模にもよりますが、駐車場の管理要員は複数人数で分担して行うケースがほとんどです。利用者の乗用車が駐車場に入ってくると、2人ないしはそれ以上の管理要員が付き添い、駐車スペースへの誘導が始まります。
自動車を運転する人からすると経験があるかもしれませんが、車の前と後ろに人が立って誘導する場合、「かえってスペースが見えにくい」「駐車しづらい」と感じることがあります。
円滑な駐車のためには、本当に何人もの誘導員が必要なのかどうか、駐車場の管理には何人の要員が必要なのか、改めて見直すことで無駄なコストをカットすることができるのです。
最近では自動車自体に駐車時の誘導システムを搭載しているものが増えています。
駐車スペースが狭くて他の車との距離が近い、駐車すべきスペースがわかりにくい、といった場合は誘導員を置くことも有効ですが、そうではない場合は、必ずしも駐車場に常に人がいる必要はないかもしれません。
防犯のために駐車場に人を置いている場合は、監視カメラや車の入出庫管理システムを導入することで、人件費を抑えることも可能です。
電子システムだけでは対応しきれないケースや、防犯上の不安が残るといった場合は、管理要員と電子システムを併用して活用することでより安心でスムーズな駐車場運営が実現するのではないでしょうか。