VODサービスは宿泊利用者からのニーズが高く、テレビサービスを刷新したいと考えている宿泊施設オーナーにも人気があります。
しかし、サービスの導入にあたって多額の費用がかかることや、大がかりな工事が必要というイメージ、使用する機器のメンテナンスが大変そう、といった不安から導入に踏み切れないでいた人も多いのではないでしょうか。
VODサービスは多くの場合、初期費用がかかり、専用の機器を導入する必要があります。コンテンツを配信するためのサーバーや、コンテンツを受信し出力するためのセットトップボックス(STB)を設置しなくてはならず、建物全体への導入工事が必要になるケースも少なくありません。長期工事となった場合は客室の使用を停止しなくてはいけないため、営業状況との折り合いをつけるのが難しいという不安要素もありました。
そこで最近注目を集めているのが、クラウド型のVODです。従来のVODサービスのデメリットを解消し、より導入しやすいテレビサービスとして人気が高まりつつあるのです。
低コストで迅速に導入できる「クラウドVODシステム」とは
クラウドVODシステムは、最低限の機材で短期間に導入が可能です。これまであった「STBレスVODシステム」と何が違うのかといえば、より少ない機材でVODを利用できるということです。
「STBレスVODシステム」は、VOD配信会社のデータセンターからインターネットを介してコンテンツを配信し、ホテル内に設置したサーバーで受信、そこから各部屋へと配信を行います。
一方、「クラウドVODシステム」では、サーバー不要のためインターネットでデータセンターから各部屋まで直接コンテンツが配信されます。もちろんSTBも不要なので、客室内の工事も最小限で済むのです。
リモコンや配線がいらないのでテレビまわりもごちゃつかず、掃除がしやすいというメリットもあります。
もちろん費用の面でも大幅なコストダウンが可能になり、初期費用だけでなくランニングコストも抑えることができます。
利用者にも嬉しい「クラウドVODシステム」の魅力
「クラウドVODシステム」の導入方法や費用については、各業者によって異なります。しかし、既にペイテレビが入っている小・中規模のホテルにおいては、現在とほとんど変わらない費用での運用が可能だといえます。
最安値では100室あたり月額費用は10万円、初期費用0円での導入が可能です。客室数の少ないホテルでも導入が可能なので、テレビサービスを新しくしたいと考えているオーナーの方におすすめです。
さらに、低価格であるにも関わらずサービス内容は充実しており、豊富なチャンネル数と利用者が好きなタイミングで視聴できるという点が魅力となっています。
機器類は宿泊者から見えない位置に設置することができるため、見栄えも良い上に人的故障のリスクを減らすこともできます。
ホテルにも宿泊者にも嬉しい「クラウドVODシステム」は、手軽に低価格で導入できる新しいテレビサービスです。ペイテレビシステムがいまだに入っているというホテルや、1客室の単価を少しでも上げたいというオーナーの方にとって必見のテレビサービスとなっています。