経費削減

工夫次第でコスト削減可能!「送迎サービス」の効率化を図りましょう!

2016.12.26

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温泉旅館や山の中にあるホテルでは、送迎サービスは宿泊客を喜ばせる大切なツールの一つです。年々増加している外国人観光客にとっても、宿までの送迎の有無は、利用を決める大きな要因となります。

この送迎サービス、どこまでお金をかけていますか?

送迎サービスの効率化を目指す

送迎車の運転手は、ホテルや旅館に直接雇用されていることが多いようです。しかし近年は、運転手の雇用・管理から車両自体のメンテナンスなどもまとめて行ってくれる業者が増えています。運転手の確保やスケジューリング、送迎ルートや運行時間など、トータルで管理してくれるのが特徴です。事故発生時の保険対応を受託している業者もあります。

送迎代行業者を入れることのメリットは、送迎サービスにかかるコストが一括管理できることです。人件費、管理費、場合によっては車両自体もリースでき、必要なサービスを必要な分だけ利用することも可能です。

地方のホテルや旅館では、運転手の高齢化により次の運転手が見つからず、送迎サービスをやむなく停止させるところもあります。しかし、もともと立地の悪いホテルや旅館にとって、送迎サービスがなくなることは宿泊客の減少に直結します。利用者の快適さを維持するためにも、送迎サービスは効率化して継続することが望ましいのです。

地域一体となった送迎サービスも

神戸三宮のランドマークホテルである、ホテルオークラ神戸の送迎バスは、神戸メリケンパークオリエンタルホテルとの共同運行を行っています。2つのホテルは非常に近い場所で営業しており、一番の競合相手といってもいい存在です。けれども共同の送迎バスで、両ホテルと新神戸駅、三宮がつながれているのです。

このように、本来であればライバルとなる同業者間で提携を結ぶ方法は近年増えています。余計なコスト負担を減らし、互いにメリットを共有し合うことができるからです。神戸の2ホテルについては、観光客数の減少が指摘されている中、地域一体となって生き残り力を高めることにもつながります。

<参考>
シャトルバスのご案内(ホテルオークラ神戸):
https://www.kobe.hotelokura.co.jp/access/bus.html

ホテル単体では、これまで以上の利益を生み出すことが難しくなっている現在、新たな生き残り策を見つけることが急務です。そのためには、効率的なコスト管理や、ライバル企業との提携、地域全体でのサービス向上が有効となります。送迎サービス一つとっても、これまでとは違った形でのアプローチが必要になりつつあるのです。

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