コラム

海外でも絶大な人気を誇る「ラーメン」は和食!?一番人気のスープは○○だった!

2016.04.06

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本人に「和食を代表するメニューは?」と聞くと、「寿司、天ぷら、味噌汁」といった答えが上位を占めることになります。一方で、外国人に「好きな和食のメニューは?」と聞くと非常に多くの人が答えるのが「ラーメン」です。ラーメンはもはや、和食を語る上で欠かせないメニューとなりつつあるのです。




ラーメンは和食?意外な世界の評価とは

日本人からすると、「ラーメンは中華料理では?」と思うかもしれません。しかし、中華麵を使用しながらも、肉類・魚介類や野菜などからとった出汁をスープに、絶妙な味のバランスを実現する料理であるのが日本式のラーメン。その奥深さと美味しさから、多くの外国人にとって「ラーメン=和食」と位置づけられています。

ラーメン人気は日本国内だけの話ではありません。海外でも日本のラーメンのお店は人気が高く、ヘルシーでおいしい和食の1メニューとして非常に人気を集めているのです。

もともと、中国を始めとするアジアの国々ではラーメンに似た麵料理は数多く存在していました。しかし日本で独自の発展を遂げたラーメンは、目新しさを感じないはずのアジアの人々にとっても「新しい和食」として受け入れられています。

さらに欧米の人々にとって、とんこつラーメンは絶大な人気があります。醤油ラーメンのように、油分がスープに浮いているのは彼らにとって抵抗感がありますが、とんこつラーメンのように白濁していれば見た目も気にならず味も見た目も楽しむことができます。

ヤフー・ジャパンが行った調査によると、世界44カ国676名へのアンケートにおいて、9割以上の人が「ラーメンが好き」と答え、ほぼ5割の人が「とんこつ味が好き」と答えています。ラーメンがいかにグローバルな人気メニューであるかわかると同時に、大衆向けの和食メニューが多くの外国人に受け入れられている事実も明らかになっているのです。

食べ方すらも日本体験の一つに!

ラーメンといえば、麵が伸びてしまわないうちにズルズルと勢い良く食べるのがお約束。音を立てて食べるから熱くてもやけどしにくいとか、麵をすすることで喉ごしを味わう、なんて考え方もあります。

しかしこの「すする」という行為は、外国人観光客にとって非常に抵抗のある食べ方です。海外では「食事中に音を立てない」というしつけが徹底されており、「すする」という行為は小さな子供の頃から絶対的タブーとされて育ちます。

そんな文化を持つ外国人がラーメンを食べるとなると、フォークで麵を巻き取ったり、少しずつ完全に冷ましながらしか食べられない、なんてシーンも少なくありません。けれども日本にやってきたからには、ぜひ日本流の食べ方でラーメンを味わってもらいたいものですね。

ラーメンの美味しさを堪能するためには「すする」のが欠かせないということ、日本では麵をすするとき音を立てるのが良いのだということを、ぜひ積極的に外国人観光客にレクチャーしてあげてはいかがでしょうか。

日本にやってきた外国人観光客に、日本ならではの体験をしてもらい、日本文化を肌で感じてもらうこと。これこそ真の意味での「おもてなし」となるのではないでしょうか?