コラム

「ご当地グルメ」と組み合わせる○○が魅力!まさに外国人観光客が求めている物とは?

2016.05.16

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「限定」という言葉に弱い人は少なくありません。そしてこれは、日本人だけに限ったことではありません。

遠い国からわざわざ日本にやって来る観光客にとって「ここでしか食べられない」とか「当地限定」というフレーズは非常に魅力的です。

今回は、「ご当地グルメ」にスポットを当ててみました。



「ご当地グルメ」のスペシャル感で観光客を刺激

ご当地グルメの最大の魅力は、そこへ行かないと食べられない、というスペシャル感。地域の特産品や調味料、調理方法などで生み出されたご当地グルメを味わうことは、旅の醍醐味であると言っても過言ではないかもしれません。

外国人観光客の興味は、いまや「ディープな日本」へとシフトしています。日本文化や和食について、海外でも多くの知識が共有されるようになり、日本に関心を持つ外国人が増えています。

遠い国からわざわざ日本にやってくる観光客たちの中には、「もっと日本について知りたい」「みんなが知らない日本を体験したい」という気持ちがあります。観光ガイドに乗っていないグルメ店や、まだ食べたことのない味を求めて、多くの外国人がアンテナを張っているのです。

特に、日本に複数回来ている外国人にとって、その傾向は顕著です。日本フリークともいえるようなディープな情報を求めている人は少なくありません。そこで、ご当地グルメのレア感が魅力となるのです。

格調高い懐石料理や高級寿司だけでなく、ユニークな、そしてちょっとジャンクなご当地グルメを発信していけば、多くの外国人観光客の関心を引くことができるのではないでしょうか。

情報発信!「自分だけの体験」をお膳立てしよう

インバウンド市場において、「体験(アクティビティ)」はとても重要です。多くの外国人たちは、日本ならではの体験をしてみたいと思っているのです。かつお節で出汁を取り、味噌を溶いて味噌汁を作る。たったこれだけのことでも、外国人観光客は非常に喜んでくれます。

レアでディープな「ご当地グルメ」と、印象的な思い出になる「体験」。この2つの組み合わせは、まさに外国人観光客が求めている物なのです。

例えばたこ焼き。海外では今、たこ焼きの人気が高まっていて、専門店が出店するほど勢いがあります。外国人観光客たちはたこ焼きを食べるのも大好きですが、焼くのにも興味津々。くるくると回しながら焼くスタイルが、彼らの目には「日本の職人技」に見えるようです。

たこ焼きの町・大阪では、道頓堀にあるコナモンミュージアムでたこ焼き体験ができます。本場の味ということで、外国人観光客にもとても人気のスポットとなっています。

このように、特産品のある土地では、集会所やコミュニティセンターなどを活用し手作り体験を実施するのも良いのでは?実は今、意外な日本食手作り体験も増えています。例えばラーメンの湯切りやキャラ弁作り。日本人から見ると「え、それが?」と思うような手作り体験が、意外な人気を博しているのです。

ポイントは、日本の日常が感じられるアクティビティであること。講師もプロの職人である必要はなく、地元の人や主婦、ごく普通の日本人で構わないのです。

外国人観光客たちはこうしたアクティビティに興奮し、日本の家庭的なメニューの作り方を覚えて母国へ帰ります。手作りの日本食を家族や友人に振舞うことで、日本旅行の楽しさが何倍にも膨らむのです。

また、その結果、日本に再び旅行にやってきたり、日本に興味を持つ人が増えていきます。こうしてリピーターを増やしていくことが、日本のインバウンド市場を育成することにもつながるのです。