コラム

海外からの観光客にも大人気!瀬戸内海に位置する小さな島「直島」の魅力とは?

2016.06.06

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瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島。国内での知名度はそこそこですが、場所や名前すら知らない人も意外と多いのでは?しかし直島は、実は海外からの観光客に大人気の観光地なのです。

日本人のほうが知らないかもしれない、直島の特徴と魅力に迫ります。



直島とは?基本情報をご紹介

直島は、香川県に属する直島諸島の中心的島です。瀬戸内海に浮かぶ直島諸島は、豊島・犬島といった他の島々と共に「ベネッセアートサイト直島」というアート活動の場としても知られています。

直島は面積14.22平方キロメートル、人口約3,000人で、1日あれば回れてしまうほどの小さな島。素朴な島の生活と自然豊かな風景、島のあちこちにちばらるアート作品という、一見ミスマッチな魅力が一度に味わえてしまうのが、直島の最大の特徴です。

もともとは三菱マテリアルの製錬所を抱え、公害が問題となっていた直島。一時は煙害で禿山状態でしたが、戦後間もなくから植林が始まり、環境改善に力を入れてきたことで今では緑豊かな島の風景が復活しています。

福武書店(現・ベネッセコーポレーション)の創業者・福武哲彦氏と当時の町長・三宅親連氏の「島を文化的な場所にしたい」という意向により、1987年頃からアートを楽しめるリゾート地としての開発がスタート

今では「ベネッセアートサイト直島」という名のアート活動が展開され、国内外から多くの観光客を集めています。

直島はなぜ海外からの観光客に人気なのか

直島の魅力は、なんといっても貴重なアートの数々。日本が誇る現代美術家の一人である草間彌生さんの巨大なかぼちゃのオブジェは、今では島の代名詞ともいえる存在です。内部に入れるオブジェもあり、まさに体を使ってアートを楽しむことができます。

直島の人気スポットといえば、「地中美術館」。建物全体が地中にあり、自然光を取り入れる独特な構造になっているのが特徴です。時間によって差し込む光の具合が変わるため、施設内に展示されているアート作品の見え方や印象も変わります。

一歩足を踏み入れれば、荘厳ともいえる空気に圧倒されるこの「地中美術館」は、一度は訪れたいオススメスポットです。収蔵されている作品だけでなく、建物自体の素晴らしさもぜひ肌で感じたいところ。

この他にも、一見廃墟のように見えるアート建築や暗闇を体験できるアートハウス、謎めいた石群やユニークな立体オブジェなどが島内のあちこちに展示されています。島の風景の一部として並ぶアートたちは、ゆっくりと散策しながらでないと出会えない物も。

直島と周辺の島々を舞台にした現代美術のイベントの開催も、国内外からの集客につながっています。「瀬戸内国際芸術祭」は、美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の 『希望の海』 となることを目指し、2016年も開催されています。

また、直島にはアート関連スポットだけでなく、道の駅や陶芸体験工房、昔ながらの町並みを残したエリアなど、さまざまな観光スポットがあります。

他では出会えない貴重なアートの数々と、古き良き島の暮らしを肌で感じられる直島。岡山からは船で20分という好アクセスにも関わらず、日常を忘れさせてくれる豊かな時間を楽しめるとあって、外国人観光客からも人気を集めているのです。

<参考>
素顔の直島(直島町観光協会)
http://www.naoshima.net/
ベネッセアートサイト直島
http://benesse-artsite.jp/
瀬戸内国際芸術祭
http://setouchi-artfest.jp/