おすすめ書籍
ホテル業、飲食業、観光・接客業、ブライダル業、ビジネスパーソンの接待に必読の1冊。涙あり笑いありの7つの物語と豊富な例文集から学ぶ「おもてなしの心」と「接客表現」。かつてない新感覚の英会話読本。
毎日多くの宿泊者が訪れるホテル。そこで働く従業員であれば、英語スキルの必要性は高くなります。
特に外国人利用客の多い観光ホテルや都市部のビジネスホテルにおいては、従業員において英語が話せることはもはや当然といっていいかもしれません。
しかし、接客業で使われる英会話は、通常の英会話とは異なります。カジュアルにもフォーマルにも対応できることに加え、情報を正確に伝える技術とコミュニケーション力が求められるからです。
そこで、おすすめしたいのが、本書『進化する5つ星ホテルのおもてなし英語』なのです。
意思疎通だけではない、本当の接客英語を身につける
本書では、「ストーリー」「マニュアル」「ガイド」という3つのシーン別に、実用的な英語を学ぶことができます。監修には5つ星獲得の「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」が参加し、一流ホテルならではの接客術も紹介されています。
世界中から宿泊客が訪れる国際的ブランドホテルが築き上げた、「ゲストに喜んで、楽しんでもらうためのおもてなし英語」を学べることが本書の最大の魅力です。
また、本書では外国人宿泊客とコミュニケーションができるというだけでなく、さらに一歩踏み込み、「日本人らしい気遣いのこもったおもてなし精神」を活かした英会話術を紹介しています。これにより、通常のフロント業務や接客シーンでの英会話により深みが出て、相手に喜ばれるコミュニケーションが取れるようになるのです。
シーンに応じて臨機応変に使える英語スキルを手に入れよう!
本書の特徴は、ロールプレイング形式でホテル業務に役立つ英会話を学べることです。一ページに英語文と日本語文が対応する形で書かれているので、言い回しや細かな表現を見比べやすくなっています。
著者による『おもてなしポイント』という小コラムも充実しており、ユーモアやウイットに富んだおもてなし英会話が身につけられるよう工夫が凝らされています。
また、「時間がないので短期集中で英語スキルを磨きたい」「要点をピンポイントで抑えたい」という人は、ぜひ本書の第二部から読み進めることをおすすめします。
第二部は英語表現集となっており、ルームサービスやランドリーなど、ホテル内の各所ですぐに使える英語表現が一目でわかるようまとめられています。
英文は「日常表現」と「おもてなし表現」の2種類が書かれているので、シーン別に使い分けることも可能です。
日常表現については、ホテル業務内だけでなく普段の生活の中でも使える英語表現なので、こちらもぜひ覚えておきたい内容となっています。
第二部ではテーマパークやお土産品店でも使えるおもてなし英語が紹介されているので、ホテルスタッフ以外の人にも、本書は役立つことと思います。
一流ホテルのおもてなしの心と英語術を学べる一冊
本書を通読すると、おもてなし英語術だけでなく一流ホテルの接客精神についても学ぶことができます。「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」というブランドホテルがいかにして一流たるか、ということも、読み進めていくうちに深く理解できます。
今後の日本では、外国人観光客の数が順調に増えていくと予想されており、自社ホテルに彼らを呼び込むためには英会話ができるということだけでなく、プラスアルファの個性を磨くことも重要になっていくのではないでしょうか。多くのリピート客を生み出していくためには、本書に書かれているような「おもてなし英語」がきっと役立つはずです。
外国人宿泊客に「もう一度泊まりたい」と思ってもらうためには、ただ通じるだけの英語ではなく、心のこもった英会話スキルが欠かせません。
本書『進化する5つ星ホテルのおもてなし英語』は、ホテル業務に携わる人に広く薦めたい良書です。
本書を読み込むことで、英語スキルだけでなく接客スキルの向上も期待できます。接客スキルを磨き、さらに一歩進んだホテルマンになるために、ぜひ本書を役立ててみてはいかがでしょう。