コラム

東京・丸の内に中長期滞在型ホテル登場!気になる詳細は?

2016.10.19

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2016年のリオ五輪が閉幕し、いよいよ次は東京でのオリンピック開催が控えています。五輪需要を見込んで、日本では都心を中心に新たなホテルの建設ラッシュが始まっています。そんな中、従来とは異なる宿泊形態を打ち出すホテルが増えてきているのです。



丸の内に中長期滞在型ホテルが登場

2016年1月15日、東京の丸の内エリアで初となるサービスアパートメント「オークウッドプレミア東京」が開業しました。東京駅に隣接し、新たなランドマークとして開業前から注目を集めていたこのホテルは、短期はもちろん中長期の滞在にも対応しています。

「オークウッドプレミア東京」は、商業施設ビルの6階から最上階の19階までに123室の客室を用意しています。全室にキッチンや洗濯乾燥機を備え、ネット環境やケーブルテレビも完備。館内にはフィットネスジムやレジデンツ・ラウンジ、プライベートルームといった施設もあり、自由度の高い滞在が可能です。羽田・成田両空港へのリムジンバスターミナルや地下駐車場も設置されており、交通面でのアクセスも良好です。

「オークウッドプレミア東京」はプライバシーが確保された空間でありながら、高級ホテル並みのサービスも受けられるサービスアパートメントです。
これは、近年人気の旅行形態が、長期滞在へとシフトしつつあることを背景にしています。特に外国人観光客の富裕層の中では、一箇所を旅の拠点に定め、「暮らし」を体験しながら旅行を楽しむ人が増えています
「モノ」から「コト」へと旅の目的がシフトしているのです。

五輪に向けて長期滞在希望者を呼び込もう!

東京五輪の期間には、長期滞在の外国人旅行者が増加することが見込まれています。2013年に行われた調査では訪日旅行者の平均宿泊数は11.9泊で、欧米の宿泊数が長期滞在傾向にあります。外国人旅行者数の半数以上はアジアからの旅行者が占めており、宿泊数は短い傾向にあります。

しかし、五輪開催時にはアジアからの旅行者にも長期滞在者が増えると予想され、その他の地域からも中長期滞在者が多くなるでしょう。つまり、2020年までに長期滞在の受け入れ態勢を整えておくことが、利用客獲得のための重要な一歩となるのです。長期滞在者の増加は都市部だけでなく、都市近郊のエリアにも波及していくと考えられます。

ホームページやガイドブックに長期滞在の可否や、長期滞在に適した環境設備の有無が書かれていると、ネットで宿泊先を探すことの多いインバウンド客への大きなアピールとなります。「オークウッドプレミア東京」のような高級ホテルサービスとはいかなくても、周辺地域と一体となったアクティビティの提供ができれば、魅力的な観光素材となります。

また、カード決済やネットインフラの整備、主要交通機関からのアクセスが悪い場合は送迎サービスを充実させるなどの方法で、利用者にとってメリットの多い宿を目指すことも大切です。

今から準備を始めて早すぎるということはありません。2020年の東京五輪を大きなチャンスにするために、今できることから準備を始めてみませんか?

<参考>
オークウッドプレミア東京 公式サイト:
http://oakwood-premier-tokyo-marunouchi.com/