コラム

「着物」はなぜ外国人受けする?その魅力について再確認しておきましょう!

2016.06.10

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日本の伝統的な衣装といえば、着物。今や日常的に着物を着る人は大変少なくなっていますが、お正月や子供の卒入学時、成人式など改まった場では正装として着物を着る機会もいまだ多くあります。

日本人にとっては「着付けが大変」「持っていない」などと、縁遠くなりつつある着物。しかし海外から見ると、着物はまだまだ日本文化を代表する存在なのです。



外国人はどうして着物が好き?

着物に対する外国人の反応を見てみると、「綺麗」「日本人に似合う」「可愛らしい」といった印象を受けているようです。洋服と異なる細かな刺繍や鮮やかな色合い、帯や髪飾りなどの小物使いもオシャレに見えるのだとか。

着物は洋服のように大股で歩くことができない上、腕を高く振り上げたり活動的に体を動かすことには向いていません。また、帯でしっかりと腰や背中が固定されるため、姿勢も良くなります。

着物を着ていると自然と動きが抑制され、品がよく落ち着いた仕草に見えるという点も、外国人にとっては魅力的に映るのかもしれません。

また、日本の時代劇や映画を見てサムライやニンジャに憧れる外国人にとっては、着物は武士道をイメージさせるコスチュームでもあります。男性用着物は黒や灰色・茶色などのダーク系の色が多いため、神秘的でクールに見えるということも言えるのではないでしょうか。

日本の民族衣装でもある着物は、日本人の体型や外見にマッチした衣装です。海外の、特に欧米諸国の人々には色合いやフォルムが似合わないことも多いので、余計に着物に対する憧れが強くなっていく、という側面もありそうです。

着物を通じて外国人観光客を呼び込もう!

日本人が海外旅行に行って現地の人々と交流したり、その国の民族衣装を着て楽しむのと同様に、海外から日本に訪れる旅行者たちの中にも、着物を着て日本人になりきってみたい、と考える人が少なくありません。

異国を訪れ、その国の文化や習慣を体験することは海外旅行の最大の醍醐味。やはり日本に来たらで本物の着物を着たり触ったりしてみたい、というのが多くの外国人観光客の願望なのです。

「着物着付け体験」「着物レンタル」「着物を着て記念撮影」などといったアクティビティはとても人気があります。着物を着るだけでなく、着物を着たまま日本人の暮らしを体験すること。これは多くの外国人観光客にとって、非常に良い思い出になり、旅行の土産話のネタにもなります。

旅館やホテルといった宿泊施設では、浴衣や着物を貸し出すところが増えています。ゲストの側も、こういった貸し出しサービスのあるところをあえて希望する人も少なくありません。

ここで他と差をつけるためにオススメなのが、「着付け」についてもサービスを充実させることです。日本では、浴衣の着方はある程度大人であればわかるものですが、海外からの旅行者にとっては全くの未知の世界。

せっかく目の前に浴衣や着物があっても着られずに終わってしまうと、旅の楽しさも減少しがちです。できれば有資格者の講師や、着物に慣れている講師を呼んで、誰でも手軽に参加できる着付け教室を開催してみるのはいかがでしょう。

もしくは、浴衣の着方を英文や図で説明したものを、室内に置くだけでも効果的です。「着物体験ができる宿」として口コミが広まれば、リピーターや新たな顧客開拓につながるのではないでしょうか。