今や日本のあちこちで見られる海外からの観光客の姿。寺社や歴史的スポットなどの他、ディスカウントストアやショッピングモールも人気となっています。そう、多くの外国人観光客たちは、日本での買い物を目的のひとつとして楽しみに訪れています。
何を買っているの?買い物から好みを知ろう
旅行の楽しみといえばお土産選び。これは日本人だけでなく世界で共通です。外国人観光客たちは何を買い、どんな物を欲しいと思うのか、買い物の傾向から探ってみましょう。
日本ならではのフレーバーお菓子
日本人でも、海外旅行に行くとつい現地のお菓子やお土産用スイーツに手を伸ばすことが多いのではないでしょうか。海外からの観光客にとっても、日本のお菓子は魅力的なようです。
数あるお菓子の中でも特に人気なのは、大手お菓子メーカーの抹茶味チョコレート。一人で大袋のタイプを複数買っていくのはもちろん、箱買いする人も珍しくないのだとか。個包装になっているので友人や職場に配りやすく、日本ならではの味わいであること、さらに「何よりもおいしい!」というのが人気の理由です。
100円ショップ
実は、海外からの観光客に隠れた人気スポットとなっているのが100円均一のお店です。海外では均一料金のお店は珍しい上、日本のように家庭用品から工作グッズ、インテリアまで何でも揃う品数の豊富さは驚きに値するようです。しかも1つ100円という格安さが、多くの観光客にウケているのです。
一見何に使うのかわからないものでも、外国人たちにとってはまさにお宝。家に帰って家族や友人に話すネタとしても、100円グッズは大人気なのです。
魅力的なノベルティグッズも人気
ホテルや旅館では、宿泊者に向けたノベルティグッズをくれるところが増えています。タオルやアメニティ用品、メモ帳やペンといった小さなプレゼントは、日本人らしいサービスです。もちろん、外国人観光客にとってもこれらのノベルティは人気があります。
普通のノベルティグッズでも喜んでもらえますが、彼らの求める「日本」を取り入れたグッズならさらに喜ばれます。ポイントは、実用的で日本らしさがある物。
例えば、和柄の手拭いやコースターなどは、持ち運びしやすく一目で日本とわかるアイテムなので、外国人観光客に人気があります。メモ帳に漢字で旅館名が入っていたり、富士山など日本らしいモチーフが入っているのも外国人にとっては魅力があります。
また、旅館などではよくポットとお茶のティーバッグが置かれていますが、これを抹茶にするのもオススメです。顆粒スティックタイプにすると、コンパクトな上長持ちするのでさらに喜ばれるかもしれません。
実用品以外では、折り紙の作品や、部屋の清掃担当者からの直筆の手紙なども人気があります。日本人から見るとちょっとした気配り程度で有り難味も薄いのですが、外国人にとってはサービスを行ってくれた人の存在が身近に感じられ、「おもてなしを受けた」という満足感につながるようです。
日本では観光立国に力を入れており、今後さらに海外からの観光客数が増えていくことが予想されています。しかし国内の宿泊施設から海外へのアピールはまだまだ充実していません。
一度利用してくれたお客様をリピーターにつなげ、友人などに紹介してもらうことが今後の顧客拡大につながると考えられます。海外では友人からの口コミやSNSでのシェアによる波及力がとても高く、一人の評価があっという間に多くの人に影響することも珍しくありません。外国人観光客の好みをふまえて、次につながるサービスを始めてみてはいかがでしょう?