お客様に快適に過ごしてもらうためには、入念な事前準備が非常に重要です。相手が外国からのお客様であればなおさらです。今回は、欧米からの観光客を受け入れるのに、準備しておきたい物、準備しておくと喜ばれる物についてご紹介していきます。
知っておきたい、欧米の生活習慣
日本の温泉や旅館を楽しみにやってくる欧米人は少なくありません。浴衣に露天風呂、布団など、日本ならではのスタイルに、外国人観光客は海外旅行の醍醐味を味わうのです。
とはいっても、いざとなると使い方や入浴の仕方がわからないという人は少なくありません。日本人観光客の真似をしたり、自分なりの使い方や入浴方法で済ませてしまい、他のお客様とトラブルになる、なんてケースもあります。それを予防するために有効なのが、旅館やホテルでの過ごし方をまとめたパンフレットです。
外国人向けパンフレット
欧米諸国の生活文化は、日本のそれと大きく異なります。例えば浴衣で出歩いていい範囲や、旅館内ではスリッパで過ごす、といった日本では当たり前の判断が付きにくいこともあります。また、お風呂に関しては、体を洗ってから湯船に浸かる・タオルを湯船に入れない、などの注意書きが必要です。
できれば、イラスト付きでわかりやすいガイドブック仕様にするのがオススメです。特に浴衣の着方は、せっかくなら着付けを覚えられるように書いておくと喜ばれます。
また、欧米文化と日本文化の比較を行うのも良いのではないでしょうか?旅館の歴史やアピールポイントも合わせて書いておけば、立派な宣伝にもなります。
パンフレットを作るのはコストがかかると思うオーナーの方もいるかと思いますが、他のお客様とのトラブルを予防し、他の外国人観光客の集客につながると思えば、コスト以上の見返りがあるかもしれないのです。
予想以上にインターネットの力が大きい
日本でも外出時にタブレット端末などを持ち歩く人が増えていますが、欧米からの外国人観光客も非常に多くの割合で小型パソコンや携帯端末を持ち歩いています。
なぜなら、彼らの多くは一箇所だけでなく日本国内の複数の観光地をはしごプランで訪日しているから。せっかく日本に来たのだから、できるだけ多くの地を観光するため、日々の情報収集が欠かせない、というわけなのです。
また、異なる言語に対応するためにインターネットが欠かせない、という面もあります。日本文化や日本語で疑問に思ったことについて、外国人観光客はすぐにネット検索する人が多いのです。
このため、宿泊施設では無料Wi-Fiがあると非常に喜ばれます。逆に、ネットがつながらないような場所だと不便、と感じる旅行客も少なくありません。
今後はますます外国からの観光客が増え、日本旅行の感想が瞬時にネットに公開されることも増えていくのではないでしょうか。より多くの訪日外国人を集客するためには、彼らのニーズを取り入れることが重要です。ネット環境の整備はその一つなのです。
欧米からやってくる観光客は、日本での生活に興味津々です。彼ら・彼女らの好奇心を充たすような環境整備を行うことが、より満足度の高いおもてなしにつながるのです。