日本を訪れる海外からの観光客に、「ゴールデンルート」と呼ばれるルートがあることをご存知でしょうか?外国人観光客にとって絶対的な人気を誇る「ゴールデンルート」。今回はその内容についてご紹介します。
日本に来たら絶対見たい、観光ルート
日本にやって来る外国人観光客たちは、その大多数がお決まりのルートを辿ります。それは、東京を出発し箱根や富士山を経由、名古屋・京都・大阪を回る「ゴールデンルート」です。日本を代表する都市や観光スポットを網羅し、効率よく日本のいいとこ取りをできるルートとして、非常に人気があります。
つまり、多くの外国人は「成田で入国し東京観光→西へと移動しながら観光、関西国際空港から帰国」というルートを辿っているのだといえます。逆に言えば、このルートから外れてしまう観光スポットは、効率の悪さから省略されてしまうところも多いと考えられます。
ただし、日本に何度も観光に来ているリピーターや、よりコアな日本を感じたいという観光客は、あえてゴールデンルートから外れるという人も少なくありません。こういった人たちはネットで情報収集をし、日本らしさを堪能できる観光スポットを探して行き先を決めているのです。
ゴールデンルートとの相性をアピール
ゴールデンルートに上手く組み込めるような立地のスポットは、外国人観光客に大きくアピールできます。海外からやって来るゲストたちは、ゴールデンルートについては知っていても、具体的な交通網や距離感などは掴めていません。
旅の拠点となる宿泊施設については、駅からのアクセスや交通の便の良さが求められますが、日本の土地に不慣れな外国人たちは、ネットだけではベストな宿泊施設を探すのが困難です。そこで、ホームページや旅行情報サイトなどで、「ゴールデンルートの観光にぴったり」とアピールするだけでも、多くの外国人観光客の目を引くことができるでしょう。
さらに、日本らしさや日本の魅力を味わえる宿泊施設であれば、なおさら多くの外国人観光客の興味を引くこともできるのではないでしょうか?ここで重要なのは、具体的なデータを提供することです。日本人相手なら「駅から○分」でも通じますが、相手が海外からの観光客の場合は、「空港からバスで○分」や「観光スポットまで徒歩で○分」といった書き方が有効です。
宿泊施設の周辺に観光スポットがある場合、手描きの地図なども喜ばれます。コンビニや自動販売機、休憩スポットなどを表示しておくのもオススメです。どれだけ便利な場所にあるか、どれだけ観光に適しているか、といった面でアピールすることが非常に大切なのです。
宿泊施設のアピールでは、歴史や風情、居心地の良さをアピールしたくなりますが、外国人観光客向けには実用的な面でのアピールが欠かせません。まずは「便利そうだな」と思ってもらうことが、集客への第一歩につながるのです。より多くの外国人観光客の目に留まるよう、効果的なアピール方法を取り入れてみてはいかがでしょう?
日本人が思っている以上にネットからの情報の影響力が強い、外国からの観光客たち。ニーズに合わせたアピールで、さまざまな国の人への宣伝が可能になります。今回は、彼らを知る上で欠かせない「ゴールデンルート」について理解することで、観光しやすい宿泊施設として存在感をアピールしてみるという方法についてご紹介しました。