コラム

外国人観光客向け観光バスツアーが人気上昇中!パッケーツアー以外、現地手配の需要も見込もう!

2016.05.06

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東京の街中を走る観光バス。利用したことのある人も多いのではないでしょうか。そんな観光バスが、今、海外からの観光客にとても人気となっています。都内の観光スポットを巡る観光バスと、外国人観光客の関係について考えてみます。



外国人観光客が観光バスに乗る理由

日本にやって来る外国人観光客にとって、東京は欠かせない観光スポットの一つ。特に初めて来日する外国人は、「なにはともあれ東京!」という意気込みでいると言っても過言ではありません。

そんな初来日外国人たちが熱い視線を向けているのが、観光バスです。日本人にとっておなじみの大型バスで観光地をめぐるツアーはもちろん、2階建てで屋根のないオープンシートになっている観光バスが、非常に有効な観光ツールとして注目されているのです。

例えば”はとバス”のツアーを見ると、「皇居や浅草を回るツアー」「東京タワーや秋葉原、上野を回るツアー」といったように、定番スポットを巡るものが人気。時間も半日か丸1日で選ぶことができ、お値段も5千円程度からとなっていて手頃感があります。

プロのガイドさんも付くので、スポットごとに詳しく観光案内をしてくれるのも魅力の一つ。日本人でさえ「へえー」と感心してしまうような面白いネタを紹介してくれるバスツアーならではの楽しさとお得感が、外国人にも好評なようです。

初めて日本にやって来る外国人たちは、東京のインフラや公共の乗り物の利用方法がわかりません。それでいて、限られた時間を最大限使って、より多くのスポットを効率よく回りたいと考える人が少なくないのです。こういったニーズに対して、観光バスの需要が高まっていると言えるのではないでしょうか。

東京以外でも人気が高まる観光バス

観光バス人気は、東京に限った話ではありません。例えば大阪府では同じように観光バスの利用客数が増えており、路上駐車が問題化しているという一面も。中小規模の業者も参入しており、今後の受け入れ態勢の整備が求められているという状況にあります。

また、宮崎県では九州の玄関口として外国人観光客の入国が増えており、観光バスの需要が高まっています。宮崎県にやってくる外国人観光客の多くは中国人で、船で入港し、バスに乗り換えて観光に出かけるというパターンが定番です。

宮崎県の風光明媚な観光スポットを巡るには観光バスが最も都合良く、利用者からも好評を得ているようです。今後も、宮崎県を訪れる外国人観光客数は伸びていくことが予想されており、県では受け入れ態勢の強化と、インバウンド市場の活性化を期待しています。

以上のように、インバウンド市場において重要な役割を担っている観光バス。国内利用者数の落ち込みで業者の数が減っていましたが、今後は外国人観光客に向けたサービスの拡大が見込まれています。事前予約をしていない利用者に対しては、日本到着後、観光情報センターだけでなく、宿泊先のホテルや旅館からの手配という選択もできるよう、サービスメニューの一つとしてぜひ用意しておきたいところです。