コラム

アニメがきっかけで来日!?世界に影響を与え続ける日本のアニメの底力とは?

2016.05.20

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日本のアニメが世界的に人気だという事実は、多くの日本人が知るところだと思います。しかし、「なんとなく宮崎アニメが人気」とか「オタク文化が広まっている」という程度の認識だったりするのではないでしょうか。

実は、我々日本人が思う以上に、日本のアニメは世界中で大きな影響を与えています。日本のアニメをきっかけに日本に興味を持ち、好きが高じて旅行にやって来るというケースも珍しくありません。今回は、日本のアニメの影響力について考えてみます。



世界中で人気がある日本のアニメキャラクターたち

日本のアニメは世界各国で放映されています。実はその歴史は古く、ある国では何世代にも渡って日本のアニメキャラクターが愛されている、なんてこともあるのです。

例えば鳥山明作の『ドラゴンボール』。日本でも空前絶後の大ヒット作となりましたが、海外でも大変な人気があります。アニメ版は1986年から2015年までに、アメリカ・ブラジル・イタリアを始めとする計70カ国以上で放映され、子供の頃のよく見ていたアニメについてドラゴンボールが挙げられる事も珍しくありません。

また、日本のサッカー少年のバイブルといえる名作『キャプテン翼』も、世界中で知られている日本のアニメの代表格。

チェルシーFCで活躍するフェルナンド・トーレスや元フランス代表のジダンなどは、『キャプテン翼』の影響でサッカーを始めたと公言しているほど。日本代表選手の中にも、本作から影響を受けたと公言している人が少なくありません。

また、日本でも社会現象を引き起こす大ヒットとなった『ポケモン』。映画化が決定し、国内でも人気が高まりつつある『ちはやふる』。日本アニメを語る上で欠かせない存在である『鉄腕アトム』『エースを狙え』といった若干古めのアニメさえ、いまだに海外では根強い人気があるのです。

日本に来日する動機になるアニメも多数存在!

日本のアニメを子供の頃よく見ていた、または大人になってからも熱狂的に好きである外国人は珍しくありません。彼らはアニメを通して日本について知ったり、アニメから日本語を勉強したりしています。

そして日本の文化をもっと知りたいと思い、実際に日本に行ってみたいと考えるのです。大好きなアニメの舞台となった街を見ることを旅の目的としたり、アニメで見ていた制服・コンビニ・満員電車といった日本文化を体験したいと思う人が増えているようです。

海外でも知名度が上がっているコミケ(コミック・マーケット)やアニメフェスなどに参加するために来日する人も急増中。アニメやマンガを愛する世界の人々にとって、日本はいわば聖地のような存在だといっても過言ではありません。

注目したいのは、アニメやマンガをきっかけに来日する外国人の中には、親子共々日本のアニメファンだというケースが少なくないことです。『ドラゴンボール』や『セーラームーン』といったアニメは海外では子供だけのものではなく、親も一緒に見ていることが多いのだとか。

結果、家族で旅行する行き先として、家族みんなが好きなアニメの生まれ故郷である日本が選ばれるという場合もあるのです。日本人が思う以上に、インバウンド市場に影響力を持っている日本のアニメたち。今後も、「クール・ジャパン」と呼ばれる日本アニメ・マンガ文化は日本のインバウンド市場拡大に大きな追い風となるのではないでしょうか。