日本は世界的に見ても治安が良く、安全な国だといわれています。女性や子供の一人歩きができ、清潔で秩序正しい町並みの続く日本は、海外からすると非常に稀有な存在です。
海外から日本を訪れた人の多くが、日本の安全さに驚くのだとか。観光立国を目指す日本が、もっと世界に向けてアピールして行きたい「安全性」。今回は、日本が世界に誇る安全性の高さについて考えてみます。
外国人観光客も驚きの、日本の安全さ
海外旅行に行くとき、多くの人が気になるのは「現地の治安」ではないでしょうか。慣れない異国の土地で、犯罪や事故に巻き込まれないかと心配になるのは、万国共通の気持ち。
特に欧米では同じ国や街の中でも地域によって治安の良さにバラつきがあり、不用意に足を踏み入れると命の危険にさらされる、なんてケースは珍しくありません。いざというとき言葉の通じない外国だからこそ、観光客の多くは訪れる土地の安全さに気を配ることになります。
それに対して、日本は「安全な国」として有名です。イギリスの新聞「エコノミスト」による2015年版のランキングでは、世界の主要都市50箇所のうち、東京都が世界で最も安全な都市に選ばれているほど。これは、個人情報の安全性・医療保障制度・インフラの安全度・犯罪面の安全度といった4つの要素から算出された結果です。特にインフラの面において、東京都は他の都市を圧倒する安全度を誇っています。
また、東京を訪れた外国人観光客の多くが、街の清潔さに驚いています。道路など公共の場にゴミが落ちていない、自動販売機が多い、子供だけで出歩いても安全など、海外ではあり得ない光景が広がっているのだといいます。
外国人もビックリの、日本人のモラルの高さ
日本では、落し物が持ち主のところに返って来ることは珍しくありません。むしろ、よほどの貴重品でない限り、手元に戻ってくるのが当然と言ってもいいかもしれません。
しかしこれは、海外の人々からすると奇跡的なこと。海外の多くの国では、落としたものは二度と戻ってこないか、価値のある物だけ抜かれて戻ってくることがほとんど。日本のように、財布を落としたら無傷で返ってきた、なんてことはあり得ないのです。
また、電車に乗るとき列に並んで乗車することや、レストランや劇場などで席に荷物を残して席を離れることも、外国人観光客信じられない光景なのだとか。これらは日本の治安の良さを代弁する光景として、多くの外国人にインパクトを与えています。
世界に誇れる安全な国である日本は、外国人観光客が安心して訪れることのできる観光地です。今後の訪日観光客数アップのためには、こうした「治安の良さ」をアピール材料にしていくことも重要なのでは。
他の観光地と差別化し、多くの外国人に魅力を感じてもらうためには、これまで以上に「安全性」を効果的にアピールしていくことが必要になってくるのです。