コラム

「雪」だけじゃない!世界中から注目される、日本の冬の魅力とは?

2016.07.18

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四季折々の美しさに定評のある、日本の大自然。桜をはじめとする木々や花々の華やかさが楽しめる春は人気が高いのですが、厳しい寒さが特徴的な冬も、実は人気のシーズンです。

わざわざ冬の日本にやって来る外国人観光客もいるほど、世界中から注目されている日本の冬の魅力とはどういったものなのでしょうか。



日本ならではの冬の魅力とは

日本の冬といえば、何を思い浮かべますか?温泉、大晦日とお正月、こたつや囲炉裏といった伝統的な暖房器具も考えられます。

日本にやって来る外国人観光客の中には、あえて冬を目指して来日する人も珍しくありません。彼らの目的は一体何なのでしょうか。冬の日本を代表する観光地といえば、北海道が挙げられます。多くの人の目的は「雪」です。

北海道では世界的に見ても良質なパウダースノーが良く降り、ウインタースポーツ愛好家の間では北海道の雪質は大変人気があります。特にニセコではウインタースポーツ環境や、外国人観光客の受け入れ体制が整っていて、多くの訪日外国人が快適に過ごすことができるようになっています。

また、北海道では豊かな自然を身近に体験することもでき、美味しい食べ物も豊富です。冬ならではの海の幸も外国人には人気で、「グルメ」と「雪」が北海道におけるインバウンドビジネスのキーワードなのです。

一方で、寒風吹きすさぶ中入る温泉の魅力も、多くの外国人観光客の心を捉えています。九州の温泉地では、クルーズ船で訪れる大量の外国人ツアー客が温泉に癒されています。特に大分県では湯布院・別府・杖立など地域ごとに異なる魅力で集客を行い、その成果も上がっています。

海外では、裸で見知らぬ人と一緒にお風呂に入るという日本の温泉文化はとても珍しいものだといいます。それでも、日本の温泉の気持ち良さ、旅館や民宿の居心地の良さは、世界で通用する日本ならではの冬の魅力となっているのです。

こんな「日本の冬」も人気が上昇中

アニメ大国として知られる日本ですが、日本人の思いもよらないところで海外から注目を浴びていることがあります。それは、「冬の食べ物」

アニメや日本の映画などで描かれることの多い「お鍋」「おでん」といった、冬ならではのメニューが今、人気となっています。海外の日本オタクの間では、「一度は食べて見たいメニュー」として高い関心を集めているのです。

動画投稿サイトには日本の「おでん」についての動画が投稿されていて、海外からもさまざまなコメントが寄せられています。また、鍋料理はヘルシーで野菜を多く食べられるメニューとして、海外でも人気が高まりつつある日本フードの一つとなっています。

また、日本では鍋に入れる素材だけでなく、見た目にもこだわるのが一般的ですが、こちらも海外からの熱い視線を浴びている事象です。

最近、大根おろしや海苔などを使って可愛いキャラクターを作る「デコ鍋」が人気ですが、動画投稿サイトなどで知った外国人の多くが、魅力を感じているようなのです。

食べて美味しいだけでなく、見た目の美しさ・可愛さにもこだわる日本人の「おもてなし精神」は、世界からも注目を集めているのです。

厳しい寒さが続き、あまり魅力的な要素がないのではと思いがちな日本の冬。実はこんなにも多くの魅力が溢れています。日本人にとっては当たり前すぎて気がつかないこれらの魅力を活かして、海外に日本の楽しさをもっとアピールしていくと良いのではないでしょうか。