コラム

外国人にも大人気!日本の有名スポット「築地市場」の外国人客受け入れ態勢とは?

2016.11.02

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世界的に見てもトップクラスの物流量を誇り、日本の食品市場において欠かせない存在である築地市場。最近では移転問題でも連日話題になるなど、日本人にとってはあまりに有名な市場の一つですが、外国人観光客にとっても日本を代表する観光スポットの一つです。連日多くの外国人観光客が押し寄せる築地市場ですが、なぜこんなにも人気があるのでしょうか?ここではその理由について考えてみます。



外国人観光客はなぜ築地市場が大好き?

まずは、なぜ築地市場が外国人に人気なのか考えて見ましょう。考えられる主な要因は2つあります。

観光にも便利なロケーション

1つはアクセスの良さで、ショッピングスポットとしても人気の銀座から徒歩で行ける立地の良さが挙げられます。都心の観光ルートに組み込みやすく、行き方がわかりやすいのも魅力だといえます。

規模の大きさ

2つ目の要因は、世界最大規模の市場であること。特に魚市場としては品数も新鮮さも世界一の市場です。マグロの競りや冷凍マグロを間近にみることができ、近隣のお店では新鮮な魚介類を味わうことができるとあって、築地市場は日本を訪れたら一度は行きたいスポットとして人気なのです。

市場内部は多くの外国人客にとってまさに食の遊園地。築地市場は海外のメディアでも度々取り上げられ、観光ガイドにも必ず掲載されているスポットなので、興味を持つ外国人観光客が多いのです。

観光マナーの悪さは情報不足が原因?解決のために行ったこと

連日多くの外国人観光客が訪れる築地市場ですが、関係者によると「マナーの悪さ」が目立つこともあるようです。ニュースなどでも、外国人観光客と市場で働く人々とのトラブルについて報じられることがあります。トラブルの内容は、「売り物である魚に触る」「立ち入り禁止区域まで入ってくる」「運搬の邪魔になる」といったものが多いようです。

しかし、観光客のマナーの悪さは場合によっては「情報不足」が原因となっている可能もあります。例えば、市場を訪れる外国人観光客が増え始めた2008年頃は、観光客の立ち入り禁止区域がわかりにくくなっていました。また、観光の目玉であるマグロの競りが2010年に観光禁止となった際は、周知徹底不足により知らずに訪れた外国人観光客とトラブルになるケースも多くありました。

近年では、ガイドツアーの開催や多言語対応のパンフレットを用意するなどして、外国人客の受け入れ態勢が整いました。これに伴い、以前よりは観光客のマナーも改善しつつあります。外国人観光客をスムーズに受け入れるためには、それなりの準備と相互理解が必要です。市場と観光客が互いに気持ちよく過ごせるルール作りをし、それを適切に発信できたことが築地市場人気の秘訣だといえそうです。