海外から日本食として人気がそば。国内ではアレルギー源としての認識が浸透していますが、実は世界的には「そば=アレルギー」という認識はまだまだ低いのだといいます。
そばは深刻なアレルギーを引き起こすことがあり、体質によっては命に関わる危険性もあることを、日本では多くの人が知っています。しかし海外からの観光客の多くはこの事実を知らないため、自身がそばアレルギーであっても、気づかずに食べてしまう危険性があるのです。
外国人観光客向け「浮世絵風チェッカー」が人気!
北海道札幌市の国道230号沿いに集まるそば店らによる「230そば街道推進委員会」は、外国人観光客向けにそば用のアレルギー・チェッカーを開発しました。2016年3月に開催されたイベントで試用されたこのチェッカーは、タトゥーシール風の仕様で、肌に貼るパッチテストタイプとなっています。
6種類の浮世絵風のイラストが描かれたチェッカーは、そばアレルギーの人の場合はイラストが赤く色づく仕掛けになっており、わかりやすいだけでなくデザイン的にもオシャレでユニーク。体験した外国人観光客にも好評で、アレルギーが判明する上に日本旅行のお土産体験にもなる、と喜ばれていたようです。
このニュースを受けてネット上でも注目度が高まり、「やってみたい」「粋だ」という好意的なコメントが相次いでいます。
アレルギー・チェッカーでそば食をより安全に普及
手軽に楽しくアレルギーチェックができる方法、ということで開発されたこのそばアレルギー・チェッカー。「230そば街道推進委員会」では、今後もアレルギーチェックの単独イベントを継続的に行い、認知拡大を目指します。
安全においしくそばを食べてもらえる環境を整えていくことで、そばの人気をこれまで以上に高め、当委員会に所属する店舗の評判を高めることも当委員会の意図するところです。
日本が世界に誇るヘルシーな食事の一つである、そば。その隠れた危険性を知ってもらうことは、今後より多くの外国人観光客にそばを楽しんでもらうことにつながります。日本のインバウンド市場では、こうした気配りとユーモアが大きな武器となるのではないでしょうか。
<参考・画像引用元>
230そば街道推進委員会 プレスリリース(PR TIMES):
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000018208.html