用語解説

ブラック・ツーリズム

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

災害被災地や戦争跡地など、歴史的悲劇の起きた場所を訪れる観光旅行のことをいいます。人類の死や悲しみが対象となるため、「悲しみのツーリズム」という言い方もします。1996年にグラスゴーカレドニアン大学の教授であるジョン・レノンとマルコム・フォーリーによって提唱されました。

代表的な旅行対象地としては、チェルノブイリ、ニューヨーク・グラウンドゼロ、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所などがあります。日本では広島の平和記念公園や水俣病資料館が挙げられる他、福島第一原発の観光地化計画も立案されています。

ダークツーリズムは人類の悲しみを継承し、そこから学ぶことを目的とした旅行です。特に暴力的な死が起きた場所を対象地とすることが多く、歴史的負の遺産を風化させないためにも観光地化する動きがあります。

  •   
  •