日本にゴールデンウィークがあるように、海外にもそれぞれの国や地域で休暇や祭事のシーズンがあります。これらの時期は、海外から日本にやって来る観光客が増加する季節。海外の旅行シーズンについて知ることが、効果的な集客プランを立てるのに役立ちます。
中国の春節・国慶節
日本にやってくる観光客の中で、大きな割合を占めているのが中国の人々です。人数が多いというだけでなく、家電や食品などを大量買いしていく中国からの観光客は、一人当たりの消費金額が大きい優良顧客ともいえます。中国からの観光客をより効果的に集客するためには、中国の暦に合わせたイベント開催やキャンペーン企画が欠かせません。
春節
「春節」とは、中華圏で祝われる旧正月のことです。旧暦における元日をもとに休日が設定されます。毎年日付は固定ではありませんが、1月末から2月上旬のあたりで7日間の大型連休となります。
この春節は中国、中華圏の祝祭としては最も重要で最も規模が大きく、この時期はどんなに離れたところに住んでいても家族が故郷に集い、盛大にお祝いをする習慣があります。
日本で言う大晦日からお正月にかけてのお祝いと同じ物で、一家団欒を楽しみながら新しい一年を迎えるという非常に大切なイベントなのです。一昔前までは故郷でのんびり過ごすのが当たり前の春節でしたが、最近は家族揃って海外旅行を楽しむ家庭が増えています。こうした流れの中で、春節を日本で過ごす中国人観光客の数も増えているのです。
国慶節
「国慶節」は中国の建国記念日を含む休暇のことです。春節と並ぶ大型連休の一つで、7日間の休暇期間を旅行に費やす人は少なくありません。国慶節は10月1日から7日間となっていて、日本では秋の観光シーズン序盤といったところ。この時期は日本の自然が美しく気候も過ごしやすいので、中国からの観光客が日本を目指しやすい時期でもあります。
アメリカやタイの長期休暇シーズンを知ろう
中国以外の国でも、国や地域によってさまざまな休暇シーズンがあります。例えばアメリカでは、7月4日の独立記念日を含み、夏休みは約2ヶ月もあります。家族揃ってバカンスに出かけるのが一般的で、海外旅行に行く人も非常に多くなっています。休暇期間が長いので旅行期間も長い傾向にあり、日本に来る場合も2週間前後滞在するケースは珍しくありません。
夏の休暇が長い国や地域は欧米の他、アジア諸国にも多く見られます。訪日ゲスト数が多い香港や台湾でも、夏休みはほぼ2ヶ月間あり、この休暇中に日本へ旅行にやって来る人の数は年々増えています。
また、タイでは学校が2学期制のため、1学期と2学期の間となる10月と、旧暦の新年にあたる4月が長期休暇シーズンです。やはりこの時期には、日本への観光客数が増える傾向にあります。
日本の夏休みシーズンや大型連休とは微妙に日程がずれる海外の長期休暇シーズン。各国の暦や休暇に合わせた集客方法を実行できれば、日本人観光客と海外からの観光客のどちらも効率よく集客することが可能です。世界の休暇事情について知ることで、さまざまな国からの観光客を呼び込めるようになりますので、ぜひ各国の休暇についてリサーチしてみてはいかがでしょうか?
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