料飲部門はホテルの収益を上げやすい重要なセクションです。一日のスタートをお手伝いする朝食はもちろん、夜に疲れを癒すべくバーに至るまで、ホテルにとってなくてはならない存在である料飲部門について知っておきましょう。
ホテル内の料飲施設とは…
ホテル内の料飲施設は、メニューや営業時間、価格帯の違いによる区分で大きく2分類されています。
レストラン施設
メインダイニングに加えて、コーヒーショップ(ティーラウンジ)、バイキングレストラン、和洋中その他専門料理レストランがあります。
宿泊客はもちろん、利用しようと思う人を惹きつける魅力あふれる高級感が味わえるのがホテルのレストラン施設。近年、値段は少々高くてもホテルのレストランで最高級の料理を楽しむという人が増えてきていることもあり、ホテル経営を考えるにおいて大変重要な部門を担っているといえます。宴会利用で大口のお客様を受け入れつつ、料理を楽しみにしてこられるお客様一人ひとりにもきめ細やかなサービスとレベルの高い料理の提供が必須です。
バー施設
ラウンジバー、カクテルラウンジ、パブ、居酒屋、カラオケバーといったものがこちらの分類になります。
アルコールを提供するだけがバーというわけではありません。同時に、くつろげる空間でなければならないのです。ただアルコールが飲めるというだけではお客様の満足度は上がらず、夜景が楽しめるとか、ワンドリンクサービスになってお得といった付加価値が期待される傾向にあります。
ティーラウンジの重要性とは?
ホテルの顔と言われていたコーヒーショップ。ですが、コーヒーのみでおもてなしをするには対応できる客層が限られるので近年ではティーラウンジがホテルの顔ともいわれるようになりました。ホテルの善し悪しがわかる、ともいわれるティーラウンジの重要性についても知っておくべきでしょう。
ロビーとの距離が近い
ティーラウンジはロビーと目と鼻の先にある場合がほとんとで、普段からたくさんの人の目につく場所にあります。「チェックイン時にワンドリンクサービス」といったサービスを打ち出して、ホテル宿泊者に対しロビーの混雑を避けるためティーラウンジにてドリンクを飲みながらゆったりとチェックインをしていただくといったようにラウンジの使用を一連の流れとしているホテルも少なくありません。
営業時間が長い
他のレストランやバーと決定的に違うのが、営業時間が長いという点。ホテルに人が出入りする時間は営業しているのが常識で、中には24時間営業のところもあるほどです。
待ち合わせ、打ち合わせに最適
ホテルでの待ち合わせや打ち合わせに多く使用するのもこのティーラウンジ。時間帯によっては朝食や軽食といったようにドリンクのみならず簡単な食事も気軽に摂ることができるのも利用者にとっては大きな魅力であるため、その料飲に関する部分の質を高めることでホテルの印象を大きくプラスさせることが出来ます。
ホテルなのに比較的安価に飲食ができる
ホテル内の料飲店舗のなかでも、価格が高価でないことも利用する側にとっては大きな魅力です。とはいっても、ファミレスのように、「たとえ期待したほどの味でなくても払って惜しくない」という価格ではないので、求められているレベルはそれなりに高いものでしょう。その期待を裏切ることなく、期待以上の飲食物とサービスを提供することによってホテルの評価をアップさせることが出来、結果集客に繋がり収益増加へ転じるのです。