コラム

【部門を知る!】ホテル全体のまとめ役!「管理部門」の業務について

2016.03.04

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管理部門とは、人材をはじめ施設や設備、資金といった全ての経営資源の運用について管理する部門のことです。現場との連携を密にして、ホテルをまとめる大変重要なセクションです。部門内の部署それぞれの業務・役割について知り、理解を深めましょう。




総支配人

総支配人は、ホテルの経営所の最高責任者で、総支配人を頂点としてホテルは成り立っています。経営について絶対的な権限を総支配人は持ってはいるものの、経営状態の如何によっては即時交代もあり得るポジションです。

支配人・副支配人

それぞれの部門の統括をしながら、総支配人を支える立場にあります。宿泊、調理、営業…と、部門ごとに担当して横のつながりと縦のつながりを強固にする役割があります。

人事

ホテルで働くスタッフの採用に始まり、育成、配置転換や異動、退職といった人事全てを担当する業務を担当します。ホテルの業務が円滑に運用できるかどうかは人材に大きく左右されます。ホテル全体のサービスマインドを維持するために要となる部署と言えます。

総務

総支配人の直属の部署であり、ホテルの業務全般に関わる様々な業務を行います。多岐にわたる業務を行うため、細かく専門のセクションに分かれています。

近年コンプライアンスに係る総務の業務が重要になってきています。ホテルの経営についてはたくさんの法的規則があり、それらに則って仕事をすることが当然求められています。

経理

日々の売り上げ管理はもちろん、未集金の管理や旅行会社の発行したクーポン券の精算や徴収といった業務を行います。現金やクレジットカードなど支払い方法が各種存在するため、ホテルの収入管理はとても複雑です。外国人宿泊者のトラベラーズチェック利用の対応もあります。

最近では、現金を持ち歩くのが危険ということで、ホテル内での食事や買い物についてのキャッシュレス化を図るホテルも増えてきています。海外にもチェーンのあるような一流ホテル系列では、チェックインの際にクレジットカードを登録しておき、食事の際にはルームキー(カード)のみ提示、チェックアウトの際に請求という制度を多く採用しています。

こういったことから、ホテルの経理や会計管理は複雑化してきているといえます。また、取引先も多岐に渡るので支払いに関する業務が難しくなっています。正確に行わなければ、資金繰りはもちろん、後々ホテルの信頼を大きく揺るがすことになるかもしれないので、経理に関する専門的な知識をしっかりと持った人材を配置することが必要です。

施設管理

施設内の清掃管理および、空調やエレベーターなどの設備管理がおもな施設管理部門の任務です。また、防犯や防災といった保安の観点からも施設の管理が重要になります。規模の大きなホテルであればあるほど、最新機器が導入されている場合が多く、より高度で専門的な知識が必要とされる部署です。

ホテル成功の鍵を握る!?

他業種と同様に経営資源の有効な運用こそが、ホテルの成功の鍵を握っているといえます。サービスマインドを忘れずに、健全な経営を成り立たせえるために各セクションの役割と関わりについて理解しておくことが大切です。