コラム

誰にでもチャンスがある!?ホテル業界におけるキャリアアップで求められる人材とスキルとは?

2016.03.14

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ホテル業界にも、ホテルの組織を体験しながら経営のキャリアを重ねていくゼネラリストと特定の部門でキャリアを重ねるスペシャリストがいます。ホテルが求める人材とスキルをどのように身につけていけるのか、ホテル業界におけるキャリアアップについて学んでおきましょう。




ゼネラリスト

ホテル内の各業務を把握、確認するために、さまざまな部門で経験を積み、キャリアアップを図ります。マネジメント知識や能力が求められ、将来経営に参加することを期待されている人材です。また、特徴的なのがゼネラリスト採用の人事には成果主義や年俸制が採用される傾向があるということです。もちろん、ホテルマインドとしてホスピタリティに溢れた人材であることが大前提。そして、ホテルそのものを育て成長させていく後継者としての側面もあるのがゼネラリストです。

スペシャリスト

特定の分野において深く広い知識を持ち、習得が難しい技術も持ち合わせた「その道のプロ」を総称してスペシャリストといいます。ホテル内での役割でいえば、シェフやソムリエ、コンシェルジュといったところ。ホテルを代表する顔となる可能性もあり、マスコミに取り上げられることがあればホテル全体のイメージアップにも繋がります。

雇用面での特徴は、一般のホテルスタッフと違って出来高払いであったり、評判や人気によって昇給が早まったりする部分です。技能や知識で結果を出していけばいくほどそれに応じた給与体系になります。というのも、こういったスペシャリストはどのホテルでも欲しい存在。より高待遇での引き抜き…ヘッドハンティングが盛んにおこなわれています。ですので、自分のホテルに愛着(アタッチメント)を持って過ごせているか、更にやりがいと給与体系が理に適って納得できているかを定期的に確認し、長く自社ホテルで過ごしてもらうようにするのが重要です。

ホテルでのキャリアアップを考えましょう

最初からスペシャリストやゼネラリストを目指す人もいますが、そうではなくホテル内の様々な部門や職種を広く学びながら、自分に合った部署で長く勤めてキャリアアップを図ろうと考える人の方が多いでしょう。となると、各部門のキャリアアップについて考えておく必要があります。宿泊部門と料飲部門におけるキャリアアップコースを例に考えてみましょう。

宿泊部門

入社してはじめに経験を積むのがドアマンやハウスキーピングです。ホテル内の施設や構造の勉強にもなり、他部署との関わりも掴むことによって、広い視野が求められるフロントスタッフへの道が開けていくのです。

料飲部門

最初に与えられる仕事と言えば、ウェイターというところが多いでしょう。レストランの業務には、料理の運び役を務める人にはじまり注文を聞く人、更には料理を出すタイミングを計る人、調理場との連携を深める人…と様々な仕事があります。その全てを掴んだら、黒服と呼ばれるテーブルへの案内からホールの全てを把握、管理する責任者と成長するのです。

適正を見極めて、より良いキャリアプランを

人口減少、更には少子高齢化が進み今後日本は労働力不足に悩まされることでしょう。雇用側にもホテルの業務に従事している従業員ひとりひとりの適正を見極めて、より良いキャリアプランを親身になって考えることが求められます。