「旅行収支」とも呼ばれます。これは日本人旅行者の海外での消費を「支出」、訪日外国人の日本での消費を「収入」として、収入から支出を引いたものを指します。国際間取引の受け取りと支払いの勘定記録である「国際収支」の中では、貿易・サービス収支の一部に含まれています。
財務省の発表によると、2015年の国際収支速報では、日本の国際観光収支は1兆1217億円の黒字となっています。暦年での黒字は、1962年以来53年ぶりのことです。
2015年は、訪日外国人観光客数が1973万7400人と過去最高を記録しました。中国人旅行客による「爆買い」などの活発な消費活動が後押しになり、国際観光収支の黒字化に貢献したとみられています。