「コミッション・カット」とは、航空会社が旅行会社に対して支払っていた航空券の販売手数料を削減、またはゼロにすることをいいます。手数料を完全になくす場合は「ゼロコミッション」とも呼ばれます。
2001年にIATA(国際航空運送協会)がコミッションの自由化を求め、翌02年には米国でコミッションが全廃されました。この流れは欧州へと波及し、その後世界的に広がっています。その背景には、LCCの台頭や旅客低迷による、航空会社の経営環境の悪化があるといえます。
日本でも06年以降コミッションの見直しが進んでおり、JALとANAは07年にコミッションカットを実施、大幅な経費削減につながりました。米国ではゼロコミッションへの以降も進んでおり、旅行会社の再編・淘汰に影響を与えています。今後は日本でも同様の流れが進むことが懸念されています。